コーンズテクノロジー株式会社(東京都港区芝3-3-10 コーンズハウス)は2026年9月10日、同社が国内代理店を務めるInertial Sense社のIMU「IMX-6シリーズ」のリリースを発表しました。シリーズにはGNSS非対応のIMU単体モデルとDual GNSS対応モデルがあり、無人航空機などの用途が想定されています。ここで出てくるIMUは、GNSSとは役割が違うセンサーです。
GNSSは「どこにいるか」を知るのが得意
GNSSは衛星からの信号を使って、緯度・経度・高度などの位置を求めます。RTKを組み合わせれば、測量などで高い位置精度を得ることもできます。ただし、位置情報だけでは、機体が前後左右にどれだけ傾いているか、どの速度で回転し始めたかといった瞬間的な姿勢変化を十分に表せません。ドローンが風を受けて少し傾いたとき、飛行制御ではその変化を素早く検出する必要があります。
IMUは加速度と回転を細かく追う
IMUは一般に加速度センサーやジャイロセンサーなどを使い、機体の動きや回転を高い頻度で捉えます。これにより、機体がどちらへ傾いたか、どの方向へ回転しているかを飛行制御へ渡せます。ただしIMUだけで動きを積み重ねて位置を推定すると、わずかな測定誤差も時間とともに蓄積します。そこでGNSSなど別の情報を組み合わせ、長い時間で見た位置のずれを補う考え方が使われます。
センサー融合は「得意分野を補い合う」こと
ドローンでは、一つのセンサーだけを絶対視するのではなく、複数の情報を組み合わせて状態を推定します。GNSSが不安定になれば位置情報の信頼度が下がり、IMUにも誤差の蓄積があります。それぞれの特徴を理解しておくと、なぜ機体に複数のセンサーが搭載されているのかが見えてきます。人に話せるポイントは、GNSSは主に「どこにいるか」、IMUは「どう動き、どう傾いているか」を捉えるのが得意だということです。安定飛行は、この異なる情報を補い合わせることで成り立っています。

