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水中ドローンで高圧洗浄できる?「見る機体」から作業機になる条件

水中ドローンで高圧洗浄できる?「見る機体」から作業機になる条件

株式会社ジュンテクノサービスは2026年9月11日、産業用水中ROV「FIFISH W6 MAX」と高圧洗浄ユニットを組み合わせた水中高圧洗浄システムを提案すると発表しました。カメラで船底や港湾設備などを確認するだけでなく、付着物をその場で洗浄し、洗浄後の状態まで確認する運用を想定しています。水中ドローンが「見る道具」から「作業する道具」になると、必要な性能も変わります。

作業を始めると機体に外から力が加わる

カメラ撮影だけなら、機体は水流に耐えながら位置を保てれば仕事ができます。しかし高圧水を噴射すると、その反作用が機体へ加わります。さらに洗浄ホースや給電ケーブルも水中で抵抗を受けます。一般に、作業ツールを付けるほど機体重量や水中抵抗が増え、姿勢保持は難しくなります。そのため「カメラが目的箇所へ行けるか」だけでなく、「作業中もその位置を維持できるか」が重要になります。

有線は弱点ではなく長時間作業のための仕組みにもなる

発表によるとFIFISH W6 MAXは陸上から有線で給電し、長時間運用を想定しています。水中では無線通信が使いにくいため、ROVではケーブルを使う方式が一般的です。ケーブルは取り回しの制約になりますが、映像や操作信号、電力を安定してやり取りできる利点もあります。長時間の洗浄作業では、バッテリー交換を減らせることが大きな意味を持ちます。

「到達できる」と「作業できる」は別の性能

最大潜航深度や移動速度が十分でも、強い流れの中で定点保持できなければ洗浄は難しくなります。また、付着物を落とすと水が濁り、カメラの視界が悪くなることも考えられます。作業後に対象面を確認するなら、洗浄方法や順序まで含めた計画が必要です。

人に話せるポイントは、水中ドローンが作業機になると「どこまで行けるか」より「その場で力を出しながら姿勢を保てるか」が重要になることです。見るための機体と、働くための機体では評価する物差しが違います。