DronePilot GUIDE|ドローン実務・活用ガイド

飛行日誌は自動で作れば十分?記録を「後から使えるデータ」にする考え方

飛行日誌は自動で作れば十分?記録を「後から使えるデータ」にする考え方

L’Risora株式会社(本社:栃木県下野市)は2026年10月1日、DJIドローン向けの飛行計画・支援ソフト「LynRoute Flight Planner」の正式販売を開始し、複数機の飛行を自動で記録する「自動飛行日誌」機能を搭載したと発表しました。ドローン業務では飛行記録を残す場面が多い一方、実務で大切なのは「記録があること」だけではありません。後から探せて、比較できて、説明に使える形になっているかが重要です。

自動記録の強みは「書き忘れ」を減らすこと

複数の機体を運用すると、飛行日、操縦者、機体、時間、場所などを毎回手入力する作業が増えます。現場が忙しいと記録が後回しになり、記憶を頼りにまとめることも起きます。システム側で飛行データを取得して日誌へ反映できれば、入力工数だけでなく、記録漏れや転記ミスを減らしやすくなります。

ただし、何でも自動で埋まるわけではありません。飛行の目的、異常の有無、現場で行った対策など、人が判断した内容は別途残す必要があります。

飛行日誌は「過去を証明する」だけではない

記録が整理されていれば、機体ごとの累積飛行、特定の現場での運航回数、トラブルが起きた前後の状況などを振り返れます。点検や測量のように同じ場所へ何度も行く業務では、前回の飛行と比較する材料にもなります。つまり飛行日誌は、提出用の帳票だけでなく、次の運航を考えるための履歴でもあります。

自動化するほど「項目の意味」を決めておく

自動記録を導入すると、データ量は増えます。しかし、案件名の付け方が人によって違う、機体名が統一されていない、同じ場所を別名で登録するといった状態では、後で集計しにくくなります。自動化の前に、案件・機体・操縦者・場所の名称ルールをそろえておくことが大切です。

覚えておきたいのは、飛行日誌の自動化は「書かなくてよくなる」ことがゴールではないという点です。記録をためる手間を減らし、そのデータを安全管理や業務改善に使えるようにするところまで考えると、価値が見えやすくなります。