L’Risora株式会社は2026年9月8日、DJIドローン向け飛行計画・支援ソフト「LynRoute Flight Planner」を発表しました。国土地理院の標高データを利用した地形追従、線路・道路・河川などの線形ルート、3D仮想フライトなどに対応し、飛行ルートの高度プロファイルや区間ごとの最低対地高度を確認できるとしています。ここで混同しやすいのが「高度を一定にすること」と「地面からの高さを一定にすること」です。
海抜高度が一定でも地面との距離は変わる
平坦な場所では両者の違いは目立ちません。しかし山を越えるルートで機体の海抜高度を一定にすると、地面が高くなる場所では機体との距離が小さくなり、谷では大きくなります。写真測量や点検では、この地面から機体までの距離、つまり対地高度が変わると、画像の細かさや対象物の見え方も変わります。
地形追従は地面の起伏に合わせて飛行高度を変える
地形追従では、標高データなどを利用し、地面が上がれば機体も上がり、地面が下がれば機体も下がるようルート高度を設定します。これにより対地高度をそろえやすくなります。ただし、使用する標高データの解像度や新しさ、樹木・建物など地表面以外の障害物まで表現しているかは別に確認する必要があります。
「地形データがある」ことと障害物が分かることは別
地形モデルが山の起伏を表していても、新設された鉄塔、樹木、クレーンなどが含まれていない場合があります。自動生成したルートでも、現地条件や障害物を確認して初めて実運航へ使えます。
飛行計画では、計算された対地高度をそのまま限界値として使わず、標高データの誤差や障害物を見込んだ余裕も必要です。特に数値標高モデルが表すのが地面なのか、樹木や建物を含む表面なのかで意味が変わります。使っているデータの種類を確認せずに自動ルートだけを信用しないことが大切です。
人に話せるポイントは、地形追従は「同じ高度で飛ぶ機能」ではなく「地面との距離をなるべくそろえるために高度を変える機能」だということです。

