株式会社セキド(東京都港区)は2026年8月17日、株式会社NSi真岡(栃木県芳賀郡茂木町)が主催する産業用ドローンのワークショップについて発表しました。内容にはセミオート/フルオート飛行、3Dモデルを使った点検ルート作成、AI機能などが含まれています。「自動飛行」と一言で呼ばれますが、実務では人がどこまで操作し、機体へ何を任せるかによって段階が違います。
セミオートは人の判断を残しながら一部を自動化する
たとえば操縦者が対象物や進行方向を指示し、機体側が一定距離を保つ、障害物を避ける、撮影を補助するといった方式があります。人が現場の状況を見ながら進められるため、形状が複雑な設備や初めての現場でも使いやすい場面があります。
フルオートは事前設計の比重が大きくなる
事前に経路や撮影地点を設定し、機体が一連の飛行を実行する方式では、飛行中の操作を減らせます。その代わり、ルートを作る段階で障害物、対象との距離、撮影角度、緊急時の動作を考えておく必要があります。自動化すると操縦が簡単になる一方、準備の重要性はむしろ高くなります。
飛行ルートを整理する場合は、無料WebツールのDroneDrawを使い、通過点や高度を事前に可視化しておくと関係者との確認にも使えます。
自動飛行は「人をなくす」より役割を移す
自動化が進むほど、人の仕事はスティック操作から、ルート設計、監視、中止判断、取得データの確認へ移ります。覚えておきたいのは、自動飛行は一種類の機能ではなく、人と機体の仕事の分け方を変える仕組みだということです。
同じ自動飛行でも、現場が毎回同じかどうかで適した方式は変わります。定期点検のように対象が固定されていればフルオート化しやすく、災害現場のように状況が毎回変わる場所では人の判断を残したセミオートが扱いやすい場合があります。自動化レベルは高いほど良いのではなく、現場変化の大きさに合わせて選ぶものです。

