DronePilot GUIDE|ドローン実務・活用ガイド

ドローンを飛ばさず3D測量できる?衛星写真測量との使い分け

ドローンを飛ばさず3D測量できる?衛星写真測量との使い分け

株式会社スカイマティクス(東京都中央区)は2026年8月17日、空間データ統合プラットフォーム「くみき」で、高解像度衛星画像からオルソ画像、DSM、3D点群を生成する衛星写真測量サービスを開始すると発表しました。ドローンを飛ばせない場所や立入困難地域、広域エリアも3D化できることが特徴です。「衛星で測れるならドローンは不要になるのか」と考えたくなりますが、両者は得意な条件が違います。

衛星は広域、ドローンは細部に強い

衛星画像は一度に非常に広い範囲を取得でき、現地へ機材を運ばなくてもデータを得られる利点があります。災害地域やアクセスが難しい場所では特に有効です。一方、ドローンは対象へ近づいて撮影できるため、狭い範囲を高い解像度で取得しやすく、飛行高度や撮影方向も業務目的に合わせて設計できます。

「飛べない理由」がある現場では衛星が選択肢になる

空域、現地立入、地形、作業日程などの事情でドローンを飛ばしにくい場合があります。衛星写真測量なら、現地飛行の準備が不要なため、広域の概況把握や事前調査に使いやすくなります。ただし雲や撮影時期、利用できる画像の解像度など、衛星側にも条件があります。

一つの方法で全部測るより段階で使い分ける

実務では、最初に衛星で広域を確認し、詳細が必要な範囲だけドローンで高精細に計測する方法も考えられます。逆に、普段はドローンで管理し、災害などで現地へ入れない期間だけ衛星を使うこともできます。

また、更新頻度も選択基準です。ドローンなら自社の都合で飛行日を設定しやすい一方、衛星画像は利用できる撮影時期や雲量などに左右される場合があります。逆に広域を短時間で把握したいときは衛星の方が効率的です。必要な精度だけでなく「いつ欲しいデータか」まで考えると使い分けやすくなります。

人に話せるポイントは、衛星写真測量とドローン測量は「どちらが高性能か」を競う技術ではないということです。対象範囲、必要な細かさ、現地へ入れるかどうかで使い分けると、それぞれの強みが見えてきます。