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物流ドローンをクマ対策にも使える?「運航基盤」を共用する発想

物流ドローンをクマ対策にも使える?「運航基盤」を共用する発想

株式会社チェンジホールディングス、東光コンピュータ・サービス株式会社、株式会社エアロネクスト、株式会社NEXT DELIVERYの4社は2026年8月12日、秋田県のクマ対策ドローン実証事業を共同企業体として受託したと発表しました。特徴は、NEXT DELIVERYが物流で使っている遠隔運航員、機体、管制システムなどの既存基盤に、クマ巡回監視という新しいタスクを加える考え方です。

機体より高価なのは「運航できる仕組み」の場合がある

ドローンを1機購入しても、それだけで継続的な業務は始まりません。運航する人、遠隔監視の設備、通信、飛行ルート、現地での対応、異常時の連絡、記録などが必要です。すでに物流で日常的に使っている仕組みがあれば、その一部を別用途にも利用することで、新しい業務のためにすべてをゼロから構築する必要を減らせます。

共用できても「仕事の中身」は同じではない

物流では荷物を決められた地点へ届けることが目的ですが、クマ対策では巡回し、対象を見つけ、必要な情報を関係者へ伝えることが目的です。飛ぶための基盤を共用できても、必要なセンサー、飛行時刻、巡回ルート、発見後の連絡手順などは用途ごとに設計しなければなりません。機体が同じだから業務手順も同じ、とはならない点が重要です。

稼働率を上げると設備投資の意味が変わる

物流だけでは飛ばない時間がある機体や運航基盤を、鳥獣対策や防災にも使えれば、設備が活動する時間を増やせます。これは一台の機体を多目的化するだけでなく、遠隔運航の人員や管制環境まで含めて共有する考え方です。ただし同時に複数業務が必要になった場合の優先順位や、用途ごとの責任分担も決めておく必要があります。

人に話せるポイントは、ドローンの社会実装では「機体を共用する」より「運航基盤を共用する」方が大きな効果を生むことがあるということです。年間を通して複数用途に使える設計なら、地域に運航体制を維持する意味も大きくなります。