DronePilot GUIDE|ドローン実務・活用ガイド

高性能バッテリーで飛行時間は伸びる?容量だけでは決まらない理由

高性能バッテリーで飛行時間は伸びる?容量だけでは決まらない理由

株式会社Liberawareは2026年9月2日、NEO Battery Materials Korea Co., Ltd.と、ドローン用高性能バッテリーの国内生産体制構築と共同事業化に向けた意向書を締結したと発表しました。発表では、材料、電極、セル、パック、BMSに関する技術を組み合わせる方針が示され、バッテリーは飛行時間、航続距離、搭載可能重量などに直接影響する重要部品とされています。ここで知っておきたいのは、バッテリー性能を「容量が大きいほど長く飛べる」とだけ考えると不十分だということです。

容量を増やすとバッテリー自身も重くなる

一般に、より多くの電気エネルギーを積めば飛行時間を延ばせる可能性があります。しかしセルを増やしたり大型化したりすると、バッテリーの重量も増えます。ドローンはその重さを持ち上げ続けるため、消費電力も増えます。そのため、単純に容量を2倍にすれば飛行時間も2倍になるとは限りません。重要なのは、重量あたりにどれだけのエネルギーを持てるかという考え方です。

ドローンでは「一気に電力を出せるか」も重要

離陸、上昇、風への抵抗、重い搭載物を運ぶ場面では、モーターが大きな電力を必要とします。容量が大きくても、必要な瞬間に十分な出力を供給できなければ安定した飛行にはつながりません。さらに温度や充放電の状態によっても性能は変わります。バッテリーは単なる電気の容器ではなく、機体の動力性能の一部です。

BMSはバッテリーを使える状態に保つ管理役

BMSはBattery Management Systemの略で、セルの電圧や温度などを監視し、充放電を管理する仕組みです。複数セルを組み合わせるドローン用バッテリーでは、セルのばらつきや過度な負荷を管理することが安全性や寿命にも関係します。発表が材料だけでなく、セル、パック、BMSまでを挙げているのは、実際のバッテリー性能が一つの材料だけで決まらないことを示しています。

人に話せるポイントは、「大容量」と「長時間飛行」は同義ではないということです。ドローンでは、エネルギー量、重量、瞬間的な出力、温度管理などを合わせた総合性能が飛行時間を決めます。