株式会社スーパーホテル(所在地:大阪府大阪市)は2026年9月28日、鳥取城跡で開催される「第27回鳥取三十二万石お城まつり」前夜祭で、500機のドローンを使ったショーを実施すると発表しました。数百機が文字や図形を描く光景を見ると、「500人が1機ずつ操縦しているのか」と思うかもしれません。しかしドローンショーは、多数の機体を一つの編隊システムとして動かす考え方が基本になります。
必要なのは500本の操縦ではなく500機分の位置設計
ショーでは、各機体が何秒後にどの座標へ移動するかを事前に作り込みます。人が1機ずつリアルタイムで形を作るのではなく、時間と位置を組み合わせた飛行データに沿って編隊を動かします。そのため演出デザインは、映像制作であると同時に飛行経路設計でもあります。
隣の機体と同じ場所を通らないか、離陸・着陸時に集中しすぎないかなど、全機体をまとめて検証する必要があります。
空に絵を描くには「観客からどう見えるか」も設計する
ドローンが作る図形は立体空間にありますが、観客は特定の方向から見ます。横から見るときれいな城の形でも、別の角度からはつぶれて見えることがあります。そのため、飛行エリアだけでなく観覧エリアとの位置関係も重要です。今回の発表でも、飛行エリアと観覧エリアは分けて示されています。
多数機では一つの異常が編隊全体の問題になる
数百機を飛ばすときは、風や雨などの気象条件、GNSS、通信、機体状態、観客との距離などをまとめて管理する必要があります。1機なら着陸させて済む問題でも、編隊の中では周囲の機体との関係まで考えなければなりません。
人に話せるポイントは、ドローンショーが「たくさんのドローンを同時に操縦する」ものではなく、何百機分の位置と時刻を先に設計し、一つの巨大な飛行システムとして動かすものだということです。見た目はエンターテインメントでも、裏側には緻密な運航設計があります。

