DronePilot GUIDE|ドローン実務・活用ガイド

点群を作れば仕事は終わり?3Dデータは「使える形」で渡して完成する

点群を作れば仕事は終わり?3Dデータは「使える形」で渡して完成する

株式会社Liberaware(千葉県千葉市中央区中央3-3-1 フジモト第一生命ビル6階)は2026年9月15日、同社の空間iPaaS基盤「LAPIS」と、福井コンピュータ株式会社の3D点群処理システム「TREND-POINT」のシステム連携を開始したと発表しました。LAPIS 3D Coreで処理した点群などの3DデータをTREND-POINTから直接読み込み、編集や距離・面積・土量・出来形などの計測へつなげるものです。この事例から分かるのは、点群を生成すること自体が仕事の終点ではないということです。

点群は「大量の座標」であって、そのままでは答えではない

レーザーや写真から作る点群は、現場の形を細かな3次元座標の集まりとして表します。しかし、施工管理で知りたいのは「点が何億個あるか」ではなく、距離はいくつか、土量はいくらか、設計との差はどこか、といった業務上の答えです。そのため、不要点の除去、座標の整合、対象範囲の切り出し、計測、比較などの後工程が必要になります。

データの受け渡しで手作業が増えると自動化が途切れる

現場でドローンが自動撮影できても、その後に人がファイルを探し、変換し、別ソフトへ読み込み、再び整理する作業が残れば、全体の効率化は限定的です。今回の発表が「データの取得から活用まで」を一気通貫にする点を強調しているのは、この途中の受け渡しが実務の工数になるからです。3Dデータではファイル形式だけでなく、座標系、単位、対象範囲、更新日などの情報をそろえることも重要です。

先に「何を納品するか」を決めると取得方法も変わる

点群を使う目的が土量計算なのか、出来形確認なのか、設備の形状記録なのかによって、必要な密度や範囲、精度は変わります。まず最終的に誰が何を判断するのかを決め、そこから必要なデータと取得方法を逆算する方が、不要な処理や撮り直しを減らせます。人に話せるポイントは、3D計測の成果物は「点群ファイル」そのものではなく、そのデータから仕事に必要な判断ができる状態だということです。ドローンの自動化は、撮影後のデータフローまでつながって初めて大きな効果になります。