DronePilot GUIDE|ドローン実務・活用ガイド

飛ばす・飛ばさないを誰が決める?GO/NO-GO判断を標準化する意味

飛ばす・飛ばさないを誰が決める?GO/NO-GO判断を標準化する意味

株式会社ダイヤサービス(本社:千葉県千葉市)は2026年8月28日、ドローン運航管理システム「DS-FOMS」の提供開始を発表しました。気象・空域、運航者の健康、持ち物、機体の日常点検を順番に確認し、離陸直前にGO/CAUTION/NO-GOを判定する仕組みです。ドローン実務で難しいのは、条件が悪いときに「今日は飛ばさない」と決めることです。

安全判断が難しいのは、項目が一つではないから

風速だけなら基準値と比較できます。しかし現場では、風は弱くても操縦者が疲れている、機体点検の期限が迫っている、許可条件と当日の飛行方法が合っていない、といった複数の要素が重なります。個々の項目は問題なく見えても、全体では余裕が少ないことがあります。

そこで、確認項目と順序を決め、誰が担当しても同じ項目を見るようにすると、経験者の頭の中にあった判断基準を組織で共有しやすくなります。

NO-GOの記録は「飛ばさなかった理由」を残す

安全管理では、飛行した記録だけでなく、中止した判断も重要です。なぜ中止したのかが残っていれば、後から基準を見直したり、同じ条件の案件で判断材料にしたりできます。逆に、例外的に飛行する場合には、誰が、なぜ承認したかを残しておくことで、判断を曖昧にしない運用につながります。

飛行前の確認項目を整理するには、無料WebツールのDronePreflightのように、場所・空域、機体、飛行方法、手続、当日の状態を分けて確認する考え方も役立ちます。

チェックリストの目的は「考えなくする」ことではない

チェック方式にすると機械的になりそうですが、本来の目的は判断を省くことではありません。確認漏れを防ぎ、迷ったときに何を根拠に考えたかを残すことです。現場条件は毎回違うため、最終的には人が判断します。

覚えておきたいのは、安全管理では「飛ばした回数」だけでなく、「飛ばさない判断を適切にできたか」も実力だということです。