エアロエントリー株式会社(本社:東京都千代田区)は2026年9月28日、DJI製品向けドローン保険の契約者を対象に「エアロ安心サポート」を開始し、保険契約データと保険金支払いデータに基づく「安全運用実績証明書」を無償提供すると発表しました。対象期間中に保険金支払いの対象となる事故が発生していない事実を証明する仕組みです。これは、ドローン業務で「安全実績をどう見せるか」という実務上の課題を考える材料になります。
資格・保険・実績は、それぞれ違う情報
操縦者資格は、一定の知識や技能を確認するものです。保険は、事故が起きた場合の経済的な備えです。一方、過去の運用実績は「これまでどのように業務を続けてきたか」を示す情報です。三つは似て見えても役割が違います。
発注者から見れば、資格証だけで現場経験の量は分かりませんし、保険加入だけで事故が少ないことも分かりません。そのため、案件実績、飛行時間、事故・インシデント記録、教育履歴などを組み合わせて説明する場面が出てきます。
「事故ゼロ」という数字だけでは背景までは分からない
安全実績を見るときは、母数も重要です。1回飛行して事故がなかった場合と、何年も多数の案件を運用して事故がなかった場合では意味が違います。また、保険金支払いがなかったことと、ヒヤリハットが一度もなかったことも同じではありません。証明書が示す範囲を理解し、過大な意味を持たせないことが大切です。
信頼は「証明できる記録」の積み重ねで作る
業務受託では、「安全にやっています」と口頭で説明するより、どの機体を、誰が、どの程度運用し、どんな教育や点検をしてきたかを記録で示せる方が説明しやすくなります。事故が起きなかった事実も、その一つです。
人に話せるポイントは、安全の証明には一枚の資格証だけでなく、複数種類の記録があるということです。資格は能力、保険は備え、運用実績は履歴。それぞれを分けて考えると、発注者に何を提示すべきか整理しやすくなります。

